無口で不器用な年下くん。



身長180センチ以上の長身にそれに合った体付き。


横顔はつい、見とれてしまうほど整っている。


…こんな人と歩いて良いのだろうか。


なんて思っていたら拓哉が私の視線に気が付き、こちらを見たので慌てて目線を逸らした。


私の行動に首を傾げる拓哉。


玄関に着き、中靴をローファーに履き替えていると二人組の足音が聞こえた。


その足音の張本人はすぐにわかった。


「あれ、槙田部長と桃センパイじゃないですか~」


ニコニコしている森下君と無表情で私達を見つめる坂井君だった。