無口で不器用な年下くん。



ミーティングが終わり、部員それぞれ練習を始めた。



私の興奮が収まらないまま、練習が終わったのは夜7時だった。


着替えをしながら無意識に鼻歌を歌ってることに気づく。


「坂井君…がメンバー…」


ブラウスのボタンをしめながら、坂井君の姿が頭の中でふわふわと浮かんでくる。


…きっとかっこいいんだろうなぁ。


プレーを見て、他校にファンとか出来ちゃうんだろうなぁ。


そして他の人にあの無邪気で意地悪な笑顔を見せちゃうのかな…。