無口で不器用な年下くん。



「森下君!坂井君!やったね!凄いよ!」


隣に居た森下君のユニフォームの裾を引っ張りながらミーティングが終わってないのにも関わらず私は叫ぶ。



「はい!陸もやったな!」


森下君も喜びを隠せず、隣に居る坂井君をバシバシ叩いた。


その森下君の行動に坂井君は軽く睨むが、少し口許が緩んでいる。


「莉子、森下、坂井、ミーティング中」


拓哉が私の頭を軽く叩き、私を見下ろす。