無口で不器用な年下くん。



────次の日。


朝から部活の事を考えていてソワソワしていたらいつの間にかお昼になっていた。


「莉子~、購買行こう」


机に項垂(ウナダ)れて居ると、パーマをかけ、茶髪の女の子が話し掛けてきた。


何度その髪の毛に憧れたことか…。


今、話し掛けてきた女の子は私の親友の波崎 華歩(ハサキカホ)。


幼稚園からいつも一緒に居て、良き理解者。


「行く~!今日の部活は沢山動くから沢山食べないと!」


勢いよく立ち、私は放課後の部活の事を考えながら叫ぶ。


そんな私に華歩は深いため息をついた。