無口で不器用な年下くん。



沢田君は私のちょっとした表情の変化で思ってたことに気づいてくれたんだ─…。


本当…、私、こんなにいい人達に恵まれて世界一幸せなマネージャーだと思うよ…。


「……ありがとう」


緩む涙腺を我慢しながら私はそれしか言えなかった。


本当にこれ以上口を開いたら涙が溢れ落ちそうで。


「…よし!血も止まったし応援すっか!」


「…っうん!」


沢田君の元気な声に、私まで返事が大きくなる。


坂井君が入った新チームを私は声が渇れるまで精一杯応援した。