無口で不器用な年下くん。



今日のメンバーは三年生が三人で二年生が二人。


お馴染みのメンバーだが、ベンチには補欠で一年生の坂井君と森下君が座っている。


一年生が補欠に選ばれるなんて滅多に無いことで私はビックリ。


顧問も部長もこの二人の実力を認めてるということだ。


「………」


急にどこからか視線を感じ、相手のベンチを見てみると、こちらをジッと見つめてる佐倉 葵が居た。


視線の先は私ではなく、その隣に居る坂井君と森下君だ。


そんな佐倉 葵を私は思いっきり睨む。