無口で不器用な年下くん。



「…どうも。双葉高校のバスケ部のマネージャーをしてる桃山 莉子です…」


初対面だけど何か苦手で、声が低くなってしまう。


「よろしくねぇ♪…今年の一年生みんなかっこいいね~いいなぁ」


「良い……?」


「いいじゃん。あたしなんて今年の一年生に期待して三年なのにマネージャーになってさ。わざわざなったのにこっちはハズレでさぁ~」


………。


佐倉 葵が平然と言う言葉に、私の頭の中で何かが切れた。