「…いや、ネギ買った」 「ネギ!?」 思いもよらない解答に私は聞き返してしまった。 その言葉を聞いて、坂井君がスーパーでネギだけを持ってレジに並んでる姿を想像すると笑いが込み上げる。 ネギの会話を続けていると、いつの間にか家の前に着いていた。 「坂井君!送ってくれてありがとう~。今度お礼するね」 「…いえ。では…」 ペコッと律儀にお辞儀をして、坂井君は暗闇へと消えていった。 消えた後に頭の中に出てきたのはネギを持つ坂井君の姿。 想像だが、本当に面白い。