無口で不器用な年下くん。



「ん~!」


今日もいっぱい走り、疲れきった体を伸ばす。


伸ばし終えて制服に着替えようと更衣室に向かおうとした時、部長に話し掛けられた。


「莉子」


「拓哉~今日もお疲れ様」


部長の拓哉はこのバスケ部を強くした張本人で部員全員拓哉を慕っている。


それに顔は女子達が噂するほど整っていて、告白されるのはしょっちゅうのこと。


マネージャーの私がラブレター配達係になっているのが現状…。