私がそう言うと、坂井君は目を細めて笑う。 「はは。センパイにはそう見えるかもしれませんね」 意地悪そうな笑顔を私に向けて言う坂井君に胸がキュンとしてしまったのは内緒…。 …本当、無自覚な天然なんだから。 キュンキュンうるさい胸を抑えていると、いつの間にか地元駅に到着した。 やっと押しくらまんじゅうから脱出出来ると思い、電車から降りると、地面のわずかな隙間につまずいてしまった。 「…わっ」 …間一髪、坂井君が私の腕を掴んでくれて、転ばなくて済んだが。