無口で不器用な年下くん。



「みんなお疲れ様~!」


後半の人達に冷えたタオルを配る。


ただそれだけのことをしただけなのに、みんな笑顔でそれを受け取ってくれるのが私は嬉しい。


自己満足かもしれないが、人の役に立つのは気持ちが良い。


だから、どんなに辛くてもこの仕事をやることが出来る。



─────……


「お疲れ様した!」


長い長い練習がやっと終わった。


時刻は20時を過ぎている。