今日出逢ったばかりで、お互い何も知らない関係。


年下で、部活の後輩の坂井 陸君。


年上で、部のマネージャーの私。



まだ出逢って数時間しか経っていないけど、


私はもっとキミを知りたいと思ったよ。



無口で


意地悪そうに笑うキミのことを─…。



──私、桃山 莉子は


辛く、悲しい恋の入り口に立っていたなんて


今気付くはずなかったんだ──。