無口で不器用な年下くん。



拓哉の説明に私は絶句した。


華歩の言ってたことは本当だったんだ。


それに強化選手プラス留学だなんて。


想像も出来ない位のバスケのプロフェッショナルなんだろう。


私はまた胸の底から何かが溢れ出すような感覚に襲われた。



「…っ凄い!坂井君って凄く強いんだね!」


私の中の興奮が溢れ出てしまって私は坂井君に向かって言う。


私の迫力に坂井君は顔を引き吊らせる。


「莉子。部活中だぞ」


飛び付く私を押さえる拓哉。


また『ごめんなさい』と小さく謝り、拓哉の後ろに着いた。