恐る恐る手の中を見てみると、くしゃくしゃになった二枚のチケットがあった。
「え…これ」
「はい、遊園地のチケットです。誰か誘って行ってください」
握らされた紙は有効期限が明日までの地元の遊園地のチケットだった。
笑顔でそう言う森下君の言葉に私はどうしていいのかわからなくなる。
…どうしていきなり…っ。
私の困った表情を見て、森下君は小さく口を開いた。
「…センパイ、お願いがあるんです」
いつもの森下君から想像も出来ない悲しい表情をしながら私に言う。
そんな森下君を前にして聞かないわけにはいかない。

