無口で不器用な年下くん。



「……雄也、離して」


坂井君が森下君に向かって嫌々そうに呟いた。


…坂井君が森下君を下の名前で呼ぶの初めて聞いた。


「嫌だ~、陸行こう~。桃センパイもそう言ってるんだから~」


「そうだよ!坂井君、行こう!」


私も森下君に混じって軽く坂井君の服を引っ張った。



「ほら!桃センパイがこんな可愛い行動をしてくれてんだ!可愛いだろ?だから行こうぜ」


…ちょっ!森下君、何を言ってるの!それに言ってることめちゃくちゃ…。


森下君の発言に私は慌てて服を離し、ワタワタしてしまう。


すると耳を疑うような発言を坂井君がした。