無口で不器用な年下くん。



扉を開けるとバスケ部員全員が集まっていた。


注目が一気に私に集まる。


「莉子!遅刻」


拓哉が眉を吊り上げながら私に言う。


時間を守らないと部長(拓哉)がキレるから遅刻したくなったんだよー…。


『ごめんなさい』と体を小さくして謝り、部員の輪の中に入る。


今は一年生の自己紹介プラス部活内容の説明中だったらしい。


「こいつはマネージャーの桃山 莉子」


「マネージャーの桃山 莉子です!宜しくね~」


拓哉が紹介してくれた後に私は直ぐ様自己紹介をした。


いつも、トロい!って怒られるから…。