無口で不器用な年下くん。




小さくお辞儀をして私は前を向いた。


このままずっと佐倉葵を見ていたら目眩がしそうだったから。




開会式も終わり、各試合が始まった。


盛り上がりが異常な程で、耳を塞ぎたくなるくらいだ。


「流石…、全国がかかってる試合だね」


地区予選だが、負けてしまえば全国も夢のまた夢になってしまうため、選手達の気合いと応援が半端じゃない。