無口で不器用な年下くん。



三年も通ってるセンター内はもう非常階段の場所さえわかる。


迷わずに非常階段に着けた。


そこには真顔で上を見つめる坂井君の姿があった。


「坂井君…?」


あまりにも真剣な表情だったので、名前を呼ぶのに躊躇してしまった。


私の声にゆっくり顔を下げる坂井君。


バッチリと目が合う。


「……」


「…あ、坂井君!今日の試合、緊張すると思うけどいつも通り頑張ってね」


少し離れた所から笑顔でそう叫ぶ。