夢の続きで逢えたら


気がつくと、

電車は家の最寄り駅へと着いていた。




色々と考えたせいか、いつもより大分早く感じた。




駅を出るといつもと変わらぬ景色が広がる。


青白い光に包まれる繁華街。

っと言ってもそれほど大きいわけではない。


スーツをラフに着こなす三十前半くらいの男が、今日も僕に声をかける。



キャバクラに行くお金なんてない。僕を見ればそれくらい容易に想像できるじゃないか。



きっと、わずかな可能性にも賭けるほど、客がいないのだろう。








そんな店、尚更行くか。



いつも通り僕は軽い会釈でかわした。




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