浩二が車で迎えに来るまでまだ時間があったので、 僕はベッドに横になった。 あれから約一ヶ月が経過した。 あの日―― 詩野の病気のことを知ったあの日から、 僕は毎日公園に足を運んだ。 僕のことを思ってくれてたのかはわからないけど、 浩二と大輔も時々顔を出してくれた。 心配していた客の数も、 それほど変化は見られず、多過ぎず少な過ぎずといった感じだった。 そんな毎日歌ってばかりの詩野に、気分転換をさせてあげようと、 浩二の提案で僕ら四人は今日、海に行くことになった。 .