「だって、七年前に約束したでしょ?この場所で…一軌に一番最初に聴かせるんだって」
それじゃあ…
「…今日、夢を見たんだ。とっても不思議な夢。僕と詩野の夢…」
「私と、一軌の…?」
「うん。夢の中でも詩野は歌が大好きで、いつもこの噴水の前で練習してた。でも…」
「でも?」
「…あと一歩だったんだ。夢はすぐそこまで来てたんだ」
「夢の…夢の中の一軌は私のことどう思ってた?」
それは…
もちろん……
「好きだった…大切な仲間が僕に勇気をくれたんだ。もちろんそれだけじゃない。詩野の夢にも一生懸命になって。僕ら四人はいつもひとつだったんだ」
「それが……大輔と…浩二くん」
「…え?」
詩野は少し間を置くと、
その細い手で、夜空に浮かぶ星屑を掴んだ。
「実はね、私も見たんだ。その夢」
.
