公園全体を囲み、安らぎを与えてくれる樹木。
彩りを加えるたくさんの外灯。
入口から時計台に真っ直ぐに伸びる一本道。
そして…
僕と詩野が出逢い、約束を交わした大きな噴水。
そこには、夢の中と何ひとつ変わらない景色が広がっていた。
もちろんあの頃とも。
僕は噴水を囲む石段に座った。
夢では、よくここに座って詩野と話をしてたっけ…
毎日練習して、応援して…夢を掴もうと必死だった。
僕も。詩野も。
夢の出来事全てがあまりにも鮮明過ぎて、
あれは本当は夢なんかじゃない、僕は異次元に行ってたんじゃないかって……
正直、夢と現実の区別ができない。
どれが本当でどれが嘘なのか…
何が真実で何が幻なのか…
それを確かめたくて…
夢を信じたくて…
大好きな詩野に逢うために、僕はこの場所に来たんだ。
奇跡は起こる。
必ず…想いは届くんだ。
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