そんな後悔を抱いたまま、僕は高校に入学した。
そして、高校二年の夏休み、詩野が一時的に東京に帰ってくると、
母さんが教えてくれた。
その時、僕はワクワクしながら詩野に逢いに行ったのを、
昨日のことのように覚えてる。
詩野は見違えるほど、大人っぽくなっていて、僕の胸の鼓動は加速する一方だったんだ。
僕は、
「全然変わってないね」
なんて指を差されながら笑われたけど、
本当は詩野だって変わってなかった。
愛くるしい笑顔と、優しくて素直な心は、当時のままだった。
幼い頃の思い出の公園で、僕は詩野の色々な話を聞いた。
部活は中学からずっと音楽をやっているとか、
男子に告白されたけど全てふったとか、
なかなか胸が膨らまないとか、
僕らは常に笑顔が絶えなかった。
でも…
詩野が一番、目を輝かせながら話したことがある……
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