「しーっ!ちょっと恥ずかしいじゃない!大声で呼ばないでよ!」
詩野は人差し指を口元にあてながら、慌てた表情で僕らに言った。
「それより、三人ともなんでいるの!?長くなるから帰っていいって言ったでしょ?」
「そ、そうだっけ?」
「そうよ。それじゃ私疲れたんで今日はこれで!」
手を小さく振り、クルッと方向を変えた詩野に、僕は勇気をだし、
「待ってよ!まだ聞いてないよ…」
語尾に力が入ってないのが自分でもわかる。
正直結果を聞くのは怖かった。
「あぁ…結果のこと?」
僕ら三人は生唾をゴクリと飲み込み、ゆっくりと頷いた。
「それは…」
詩野の表情が段々と暗くなり、
背負うギターに一瞬目をやると、そのまま俯いて深い溜息をついた。
この日のために頑張ってきた数々の努力が、頭の中を走馬灯のように駆け巡り、
そして音を立てて崩れていった。
「嘘だろ?」
大輔が呟きながら詩野を見る。
僕はかけてやる言葉が見つからず、その場に座り込んだ。
「またまた、冗談キツいな詩野ちゃん」
「やめろよ、浩二…」
「ご、ごめん…」
無言が続けば続く程、その場の空気が重くなっていった。
