ジーンズにTシャツ。
髪は黒く、後ろで束ねている。
身体は華奢で、身長はそれほど高くない。
地味な女の子だった。
でも、その姿からは想像ができないような、
力強く、真っ直ぐな歌声。
決して上手ではなかったが、僕の心を優しく包み込む。
そんな感じだ。
不思議なことに、
彼女の歌に対する想いが伝わってくる。
夢に向かって今を一生懸命に生きる、
何の迷いもない澄んだ瞳が眩しかった。
電車であんなことがあったせいか、
彼女がよりいっそう輝いて見えた。
そんな彼女を見ているうちに、再びあの問題が頭を巡った…
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