外には陽の光を遮るものなどあるはずもなく、
直射日光が容赦なく僕の肌を焼きつけた。
やはり北海道とはいえ、夏の暑さは厳しい。
数百メートルほど歩くと、
人はほとんどいないが、車が数台走る道に出た。
どこまでも続くアスファルトの上を、
蜃気楼が覆う。
そのせいで、
さらに奥にある短な地平線が歪んで見えた。
僕は、そこにまた遠い自分の未来を重ねた。
「あぁはなりたくないな…」
そう一人呟いて、溜息をつく。
ふと、その“歪んだ未来”の横に視線をやると、
病院らしき看板が見えた。
先に進むにつれ、
段々とその看板が大きくなっていく。
『宮下耳鼻咽喉科』
そう言えば三年前、
祖父が無くなったあの日、
祖母と母さんが、
何やら祖父について話していたのを覚えている。
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