「暗いからついでにお前も待っとこうと思って。」 そう言う村上は、上濱くんから今日のことを事前に聞いていたのだろう。 「ついで、か…。」 嫌みのように呟いてみる。 「もし万が一、正史と出てきたらこっそり帰るつもりだったよ。」