「う~」

「クッ・・・面白いな、蓮は」

「え・・・」

「ん?どうした?」

「今・・・蓮って・・・」

「ダメか?」

「だ、ダメじゃない!」

恭弥が“蓮”って呼んだ時・・・凄く嬉しかった。
ドキドキが止まらない・・・
本当に・・・どうしたんだ・・・僕
ノートを写していると、恭弥は“ジー”と僕を見てくる。

「何見てるんだよ」

「別に、見てたいから」

「お前な・・・」

「ん?」

「何もない・・・」

「あっそ、早くやれ」

「わ、分かったよ」

僕はまた書き始める。
書いてるうちに人が増えてきた。

「終わった!!」

「お疲れ・・・返せ・・・」

「どーも!」

「・・・別に・・・あっ・・・」

「ん?」

「帰り・・・図書室に来い・・・」

「えっ!?」

それだけ言うと恭弥は自分の席へ戻って行った。
図書室か・・・