「あっお帰り」

「ただいまです・・・あの、池上君は」

「さっき帰ったよ、用事が出来たみたい」

「そうですか・・・」

「ん?悲しいの?」

「べ、別に悲しくなんか・・・」

「本当か?」

「・・・・・・」

返答に困る・・・
恭弥はSな所もある、ちょっと意地悪な所もある。
でも、近くに居るのは嫌じゃない・・・
むしろ心地良い

「どうなんだ?」

「か、悲しいと言うか・・・寂しいです」

「クスッ・・・正直になった」

「い、言わせようとしたんですか!?」

「まぁな、さて・・・そろそろ帰ろうかな」

「帰るんですか!?」

「あぁ、明日も来るから宜しく!」

「あっはい!」

三谷さんはニヤニヤしながら帰って行った。
ため息をつき、僕は自分の部屋へと行く。
チラッと見ると兄の部屋の電気が消えていた。
もう寝たらしい・・・