「澪?」

「ど、どうした?」

「いや、何もない」

「そっか・・・」

「体調の方は大丈夫か?」

「大丈夫だよ、明日からは学校行けるよな」

「多分な」

陵は頭を撫でるのを止め、近くに置いてあったエプロンを付ける。
いつ見ても・・・エプロンが似合いすぎだ・・・

「じゃ、ご飯作ってくるな」

「い、いつも悪いな」

「良いよ、澪の近くに居れるだけで嬉しいからな」

「・・・///」

「顔真っ赤にさせて・・・可愛いなぁ~」

「五月蝿い!!早く行け!!」

「はいはい」

ニコッと笑って陵は出て行った。
俺の鼓動はまたドキドキしている。

(あ~!!もう、気持ち抑える為に本でも読もう!!)

俺はさっき借りた本を読む。
いつの間にか・・・夢中になっていた・・・。