三谷さんと恭弥が行った後僕は兄さんと2人っきりになった。
でも・・・さっき僕は恭弥に何を言おうとしたんだろうか・・・

「どうした?蓮」

「な、何もないよ、起きてて大丈夫なの?兄さん」

「あぁ、大丈夫だ、熱は引いてるからな」

「良かった・・・三谷さんのお陰だ」

「ま、まぁな・・・///」

兄が顔を赤くする。
この顔を見ると本当に好きなんだな~って思う。

「ホント・・・兄さんって三谷さん好きなんだ」

「なっ!?」

「分かりやすいよ、全く」

「や、やっぱ・・・?」

「うん」

「そうか・・・」

「・・・兄さん」

「ん?」

「池上君・・・どう思ったんだろう・・・僕の事」

不安そうに尋ねると兄は僕の頭を撫でる。
目を見開いて兄を見ると、静かに微笑んでいた。

「・・・兄さん・・・?」

「恭弥君は大丈夫、俺の話を聞いてる時どこか興味を持ちましたって顔してたからな」

「ほ、ホント!?」

「あぁ、だから不安そうにするなよ」

「・・・分かった!!」

不安でいっぱいだった心が少し軽くなった。
でも・・・興味を持ったって・・・

「はぁ・・・」

「ん?どうした?」

「いや・・・なんもない・・・」

頭の中で考えているとコンコンとドアをノックする音がした。
誰かが近づいて来てるなんて知らなかった。

「はい」

「失礼します」

ガチャッとドアが開き誰かが入って来た。
そこに居たのは・・・恭弥だ。