「ふぅ~・・・結構重い話だろ?」

「まぁ・・・そうですね」

「俺もそれを最初聞いた時重くてさ・・・澪が可哀想に見えたがアイツは強い、蓮君も強いはずだ」

「そうですね・・・!?」

俺が真剣に蓮について考えていると、いつの間にか眼鏡を外されていた。
俺を見て陵さんがニヤッと笑う。

「ふ~ん、どっかで見た事あると思ったら有名推理小説家“星 作楽(ほし さくら)”じゃん」

そう・・・俺は皆に隠していたが、推理小説を書いている。
一応本の表紙に写真を載っけているので、眼鏡と前髪をおろしている。

「知ってるのか・・・」

「あぁ、推理小説好きだからね、特に星 作楽のは」

「そうか、それは嬉しい事だ」

「口調も変わるんだ」

「一応眼鏡はリミッターの役目もしてますから」

「そうなんだ!でも、まさか中3とはね」

「文を考えて書くのが好きなんですよ」

「へぇ~ま、宜しくね恭弥君」

「あぁ、宜しく陵さん」

なんか・・・調子が狂う。
澪さんといい、陵さんといい・・・何か敵わないと思う。
それが何かは分からないけど・・・さ