俺は蓮に言われるまま後を付いて行く。
蓮の自転車の後ろを俺も自転車で走る。
“僕の家に来る?”と言った時の連は何か決心したような顔つきだった。

「あっついでに晩御飯食べてく?」

「・・・邪魔する」

「了解!」

公園を抜け、一軒の家の前で蓮が止まった。
研究所みたいな家が隣にある。

「ここは?」

「僕の家、あっ兄さんが居るけど気にしないように」

「分かったよ」

蓮はポケットから鍵を取り出すとドアの鍵を開ける。
蓮の兄・・・どんな人かな・・・(作:ボサボサ頭の人だよ~笑)

「・・・あっ」

「ん?どうした?」

「いや・・・あの人来てるのか・・・」

「あの人?」

「・・・ただいま」

蓮が俺の言葉を無視して家の中へ入って行く。
俺はそれにつづいて入る。
すると、ドタドタと音がして誰かが現れた。
モデルみたいにカッコイイ

(この人が・・・兄?)

「お帰り、蓮君」

「ただいまです、三谷さん。兄さんは?」

「俺もさっき来たばかりだけど良く寝てるよ」

「良かった・・・あっこっちは兄さんの友達の三谷陵さん」

「どーも!」

どうやら兄さんではないようだ。
少しホッと胸の撫でおろす・・・
何でだ・・・?

「こっちは僕の友達の池上恭弥君」

「どうもです」

「蓮君の友達か、今ご飯作ってるから待っててくれよ」

「あっはい!!」

どことなく蓮の顔が嬉しそうだ。
顔は学校に居る時とは違うイキイキだ