「はぁ~・・・」

(学校行きたくねー・・・)

そう思って歩く事数分・・・すぐに学校に着いてしまった。
一歩足を踏み入れると・・・見回すかぎり不良・・・不良・・・不良・・・
一部の生徒は不良じゃないが・・・

(早く教室行こう・・・)

下駄箱まで走ろうとした瞬間、突然肩に手が置かれた。
こんな事をするのは“アイツ”しかいない

「朝から驚かすなよ、陸」

「(笑)」

目の前に凄い笑顔の男がたっていた。
こいつは幼馴染の海上 陸
勉強はあまり出来ないが、運動神経は完璧
こいつも俺の父親の研究を手伝い同じ運命を背負っている。

「おはよーさん」

「あぁ、はよ」

「今日も眠そうだな」

「当たり前だろ?研究してたんだし」

「大変だよな~」

チラッと陸の左腕に時計が見える。
胸の中が罪悪感で駆け巡る。

「ごめんな・・・陸」

「・・・はぁ?」

「な、何だよ!?」

「あのな、俺は好きで手伝ったんだ、お前が背負う必要はねーよ」

「あ・・・あぁ、ありがとな」

そんな会話をしながら中に入ろうとすると
窓辺に立つ奴と目が合った

「あ・・・」

「ん?おっあいつ、澪の事見てるぜ」

「別に、俺の姿がダサいだけだろ」

「あの三谷 陵だもんな~そう思ってもしょーがねーな」

「三谷・・・陵・・・」

チラッとまた窓辺を見るとまだこっちを見ている。
そして、陵はこっちに手を振って来る。
俺はプイッとそっぽを向いて校内に入る。