男・・・時々女!?[BL]


「これ・・・」

僕の目に飛び込んできたのは・・・オムライスだ
母さんが死んでから食べていなかったオムライス・・・

「ん?どうかしたか?」

「あ、いえ・・・上手ですね」

「だろ?料理には自信があるんだよ!!」

ニコッと笑って陵さんはイスに座るように言った。
僕が座ると陵さんもその前に座った。

「い、いただきます・・・」

「どうぞ」

一口パクッと食べる・・・

「お、美味しい・・・」

「そっか、良かった」

陵さんが嬉しそうに笑う。
僕はパクパク食べ進める。
美味しい・・・どこか母さんと同じ味がする・・・

「うっ・・・ひっく・・・ひっく・・・」

「えっ!?蓮君?」

「す、すみません・・・」

「いや・・・謝らなくても良いから」

陵さんは僕にハンカチを差し出してくれた。
僕はお礼を言い涙を止めようとするが・・・止まらない
食べては泣き・・・食べては泣き・・・それを繰返す。
陵さんは笑いもせず無言で僕の頭を撫でてくれた

「ありがとう・・・ございます・・・」

「良いよ、落ち着きな」

「はい・・・」

僕が泣き止むまでずっと近くに居てくれた・・・
それが何より・・・嬉しかった。

「も、もう大丈夫です」

「泣いて少しはスッキリしたかい?」

「はい・・・すみません、迷惑かけて」

「迷惑だなんて思ってないから大丈夫」

「そ、そうですか・・・」

陵さんは優しい笑顔を僕に向けてくれた。
兄さんが陵さんを好きな理由が分かるような気がする。
なぜ分かったのかって?15年も兄弟をやってると分かるんだよ