学校に着き自転車を置いて教室に入ると生徒会長が居た。

生徒会長・・・僕と同じクラスで兄と一緒でダサい・・・
背は高いが丸い眼鏡をはめ、目までかかりそうな前髪
いつも物静かで教室では1人で本を読んでいる。
でも・・・悪い奴じゃない、名前は池上恭弥だ。

「おはよー、池上」

「・・・志貴か、はよ・・・」

「今日も一番か、早いな」

「・・・お前だって」

「そうか?」

「・・・あぁ・・・」

「少し朝練あるしな」

「・・・そうか」

池上は少し話してからまた勉強を始める。
僕は朝練の前に行きたい場所があったので教室を出た。
そこは・・・

「うわぁ〜やっぱ綺麗だ」

そこは屋上・・・僕の一番好きな場所
ここから空を眺めるのが好きだ。

背伸びをして深呼吸をする。
その時、チラッと時計が見えた・・・まるで触って欲しそうに・・・
兄さんには“女になるな”って言われてた…けど…

僕は決心して一回だけ女になろうと時計に触る。
すると、僕は光に包まれた。