一応陵と付き合い始めた。
それから毎日のように研究所に来て研究を手伝ってくれる。
そして、今日も・・・

「澪、迎えに来たぞ」

「陵・・・」

教室のドアの前に陵が居た。
人気者のせいか後ろには後輩達沢山居た。
何故か俺はそいつらに睨まれる。
俺はそれを無視して鞄を持って陵の所に行く。

「別に毎日迎えに来なくても良いぞ」

「早く澪に会いたいんだから良いじゃねーか!」

「うっ・・・」

凄い笑顔で言われた・・・
これじゃ・・・言い返せない・・・
俺は陵の笑顔に・・・弱い

「わ、分かった・・・行くぞ」

「あぁ」

俺らは話ながら学校から研究所へ行く。
いつもと同じ・・・だが意外と嫌いじゃない。
研究所に着くとすぐ研究にかかる。
今日は借りてきた本を読んで二人で話し合う事にした。

「ん~・・・中々載ってないな」

「こんな研究するのは変態しかいないだろ」

「ま、そうだな!」

そう言って笑う。
陵は嫌がらずに手伝ってくれる。
いつの間にか蓮とも仲良くなってるし・・・
俺もどんどん陵に惹かれてる気がする・・・

「澪?どうした?」

「えっ!?」

「手が止まってる」

「あ・・・いや、何もない」

「そっか、なら良いや」

「なぁ・・・今日もご飯食べてくのか?」

「当たり前だろ?澪を手作りご飯を食べられるんだからな」

「・・・はぁ・・・」

陵は今日のようにご飯を食べて帰る。
そして、ご飯を作っている俺を見るのが好きらしい
でも・・・嫌じゃない

「なぁ・・・陵」

「ん?何だ?」

俺は陵に近づき耳元で言う。
今の俺の気持ち・・・

『好きになってくれてありがとな、これからも(多分)好きだぜ』

そう言うと、陵は嬉しそうに笑った。
俺の大好きな笑顔だ!