「ど、どうして俺なんかに・・・俺なんかダサいし、変な研究の為に女になるし・・・こんな奴どうして気にかけるんだよ!」

「それは・・・俺がお前を好きだからだよ!」

「えっ・・・す、好き!?」

「そうだよ、そりゃ話したのはあの日の図書室が初めてだけどな・・・入学式の日にお前を見た時から気になってて。それから好きだって分かったんだ」

陵の顔を見ると凄く赤かった。
初めて見る顔にドキッとする。

もしかして・・・俺も・・・
俺は目を閉じて自分の心臓に耳を傾ける。

“ドクン・・・ドクン・・・”

(ドキドキしてる・・・)

俺は気づいた。
どんなにウザくても陵が近くに居ないと俺は・・・