「はぁ・・・お前は気配で分かるな」

「気配ね~」

「あぁ」

「にしても、凄い数の本だな~俺が前来たのは2ヶ月前だから」

「約200冊は増えてる」

「マジかよ!?」

「マジだ」

陸は俺の前の席に座る。
そこにちょうど蓮が飲み物を持ってきたので一休憩する事にした。

「それで、今日は何しに来たんだ?」

「何って質問しに来たんだよ!」

「だから何だ?」

「俺達が女になったら妊娠とかするのか?」

「はぁ?」

「えっ!?」

蓮も疑問に思ったのか俺を見てくる。
俺はため息をひとつして自分の考えを話し始める。

「俺達は女になったとしても元々は男だ、妊娠する事は低いと思うが・・・もし妊娠してしまったら・・・」

「したら?」

「男に戻れないと思う」

「じゃ・・・女の姿を男子に見せない方が良いんだ」

「そう言う事だ、蓮・・・だが、これは俺の考えだ、違うかも知れない」

「俺は澪が言ってる事は正しいと思うぞ!」

「僕も!」

「そうか・・・」

父親がどう思っているのか知ってるわけじゃない。
ってか知りたくも無いな・・・あの変態の奴なんて

「僕からも質問して良いか?」

「何だ?」

「今日、兄さんと一緒に帰ってた人は誰?」

「あぁ、あいつは三谷陵って奴だ」

「三谷陵・・・か」

「そうだぜ」

「いつから知り合いだんだよ、澪」

「初めて女になった時姿を見られた時から」

「へぇ~そうなんだ!」

「そうだ」

それから少しして陸は帰って行った。
蓮は少し研究の手伝いをしてくれた。