「やっぱり!澪だ!!」

「り・・・陸!?」

そこに居たのは・・・陸だった。
メチャクチャ笑顔で手を振っている。

「三谷を一緒だったんだ!」

「あ、あぁ・・・どうしたんだ?」

「ちょっと用があってさ~もしてして俺、邪魔?」

「あぁ、邪魔」

「おい!三谷」

陵を見て俺はビクついた・・・
笑顔だけど・・・どこか殺気を帯びている。
それに気がつかない陸が凄い

「それより!澪の女姿可愛いな!」

「別に可愛くないぞ」

「可愛いって!よし!俺も」

「止めろ・・・お前はやるな」

「え~!!なんで~」

「なんでもだ!」

陸がシュンッと静かになった。
陵を見るとさっきまでの殺気はないが訳の分からないような顔をしている。

「説明必要か?」

「あぁ」

「陸は俺と同じように女になる事が出来る。」

「へ~」

陵が少しニヤッと笑う。
何か考えてやがる・・・

「ちょっちょっと!!何で説明してんの!?」

「それは・・・また後で説明してやるから・・・」

「じゃ、今日行くから!」

「分かった・・・」

そう言って陸は屋上から居なくなった。
ふぅ・・・とため息をついて俺は男に戻る。

「陸で良かったぜ・・・」

「・・・海上陸・・・」

「ん?どうかしたか?」

「いや・・・さっさと教室戻ろうぜ」

「あぁ・・・って後5分!?次移動教室だぞ!!」

「じゃ、早く教室行けよ」

「あ、あぁ」

俺は陵より先に屋上を出る。
だが・・・さっきの陵の様子が気になる・・・

(ま・・・気にしてもしょうがないか、さっさと行こう)

俺はさっさと教室から荷物を持って出る。
俺には分かるはずが無い・・・陵の気持ちなんて