「なぁ、俺と付き合わねぇ?」
「はっ?」
別にききとれなかった訳じゃないけど
つい聞き直してしまった。
「だからー、俺と付き合わない?」
そう不機嫌そうに言ってきた彼。
新城海翔 "あらき かいと"
もしかしておかしくなってしまったのだろうか
それにしてはまっすぐした目で私をみてくる
よくみるととても綺麗な目をしている
しっかりとした黒目にくっきりした二重
だれもがその瞳にくぎづけになってしまうんではないだろうかと思うほど
彼の目は綺麗だった。
そして私の頭の整理が少しできたときに
私が彼に向けてはっした言葉は自分でもわかるくらいそっけなかった。
「まって、考えさして…」
あっ、やってしまったかも…
そう考え直した時
「んー、わかった。んじゃ明日ききにくるからそれまでに決めといて」
よかった。あんまり気にしてないかも。
そういい彼はあざやかに染められた茶色の髪の毛をさわりながら
仲間の元へと帰って行った。