【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―





「何で、反論しないんだ?」


「えっ?」


「だから、嫌がらせしたヤツに……」



やられっぱなしで悔しくないのか?



「うーん、反論したり泣いたりしたら相手が面白がるがって、余計に嫌がらせしたりするんじゃないかと思うんですよね」



だからって、ちゃんと嫌なことは嫌と言った方がいいと思うけど……。



「それに、前に嫌われたりするのは慣れてるって言ったじゃないですかぁ?」



そう言えば、そんなこと言ってたな。


前の学校にも友達がいなかったって。



「だから大丈夫です!」



速水はそう言って笑顔を見せた。


大丈夫って……。


ホントか?


ホントは強がってるだけなんじゃ……。


てか、これって俺のセイだよな。


俺が車に乗せて学校に連れて行ったばっかりに、こんなことになったんだよな。


もし何もなかったら速水は友達が出来ていたかもしれないのに……。