「速水、サイズは?」
棚の引き出しの中に何枚も重ねてあった体操服。
そのタグに書かれているサイズを見ながら速水に尋ねた。
「Sです」
Sか……。
ガサガサとSサイズの体操服を探す。
あった!
「これに着替えろ」
俺は体操服一式を棚の引き出しを見ながら速水に投げて渡した。
「ついでに、これで髪と体を拭け」
ついでにタオルも投げて渡した。
タオルをもう1枚出して、棚の引き出しを閉めて、振り向くと……。
はっ?
何やってんだ、このバカ!
「ちょ、ちょっと!速水、待て!」
「へっ?」
へっ?じゃねぇよ!
速水はブラウスのボタンを全て外し、下着が見えた状態で手を止めた。