重厚感のある木のドアを開ける。


木やレンガの温もりを感じる店内。


オレンジ色の淡い光り。


ブラウンと白で統一されたインテリア。



「いらっしゃいませ。……って、なんだ凪か……って、なな、せちゃん?」



そう言ったのは、ここのオーナーで俺の親友の間宮和也(マミヤ カズヤ)。


和也は目を見開き速水を見ている。



「コイツは七星じゃない」



俺がそう言うと、我に返る和也。



「そかそか」



和也はそう言ってアハハと笑った。



「あ、初めまして!私、速水琴梨と言います」



速水は深々とお辞儀する。



「初めまして、間宮です」



和也も深々とお辞儀する。


俺は和也と速水を無視して店内の奥に入った。