郊外の住宅街の中にある洋風の普通の家を改築した隠れ家的なカフェ。


3台分しかスペースがない駐車場に車を停めた。


他に車は停まってない。



「先生!?すっごくオシャレなカフェじゃないですか!」



やっぱ女の子って、こういうオシャレなカフェが好きなんだな。


七星を初めて連れて来た時も、速水と同じように言ってたっけ?



「女の子って、カフェ好きだろ?」


「好きって言うか、カフェは初めてです。てか、先生って冷めてるのに、こんなオシャレなカフェの存在を知ってるなんて意外です」



あのなぁ……。


冷めてて悪かったな。


てか、それとカフェの存在を知ってるのと関係あるのかよ。


顔は七星そっくりでも性格は正反対だな。



「オシャレなカフェの存在を知ってて悪かったな。ほら行くぞ」


「あわわわ。ゴメンなさい」



謝るなら最初から言うな。


俺と速水は車から降りて、カフェの中に入った。