「先生、笑い事じゃないです!」


「でも殺されるよりマシだろ?吊るし上げの刑の方が」


「だって真っ裸ですよ?皆に裸を見られるんですよ?しかも逆さまで」



命より裸の方が大事なのかよ。



「お前の妄想って凄いな。将来は小説家にでもなればいいんじゃね?」


「とにかく、先生とのご飯は丁重にお断りさせて頂きます」



速水は上半身を90度に折る。



「つべこべ行ってねぇで、行くぞ?」



俺は速水の言葉を無視して、化学室のドアに歩いて行く。



「あぁ!待って下さい!」



慌てて窓を閉め、鞄を持ってドアのとこに来た速水。


化学室を出て鍵を閉め、俺と速水は学校を後にした。