それから私が小学6年の時に両親は離婚して、私は母親に引き取られ家を出た。 遠い街で母娘ふたりの生活がスタートし、私が高校1年の時、母親が再婚した。 新しい父親が出来たことが嬉しかった。 また“お父さん”と呼べることにワクワクしていた。 でも母親の再婚相手は、とんでもない男だった。 働かない義父。 そんな義父に媚びる母親。 母親が私を見る目は温かさを失い氷のように冷めていった。 ナイフのように突き刺すように私を見る。 まるで、邪魔者を見るように。