【先生×生徒シリーズ】キミに、会いたくて―星空に秘めた想い―

寝室の大きな窓からベランダに出る。


4月の心地良い春風が体を包み込み、熱くなった体が冷めていく。


ジャケットのポケットに入れてあるタバコを取り出して、1本口に咥え火をつけた。


吐き出された煙が夜空に舞い上り消えていく。


タバコを指に挟んだまま、ベランダのフェンスに体を預け、夜空を見上げる。


どこまでも続く夜空。


夜空に広がる無数の星。


首にかけてあるネックレス。


ネックレスについてある星の形をしたムーンストーンのチャームをギュッと握った。