「でも、何で速水が七星の眠ってる場所を知ってたんだ?」
手紙を読んだ時から疑問に思ってた。
「間宮さんに聞いたんです」
「和也に?」
「間宮さんは、全て知ってたんです。あっ!だからって間宮さんを責めないで下さいね。間宮さんは七星さんを想う先生の気持ちを考えて黙ってたんです。七星さんのことを聞いたのも私からで、お墓の場所を聞いたのも私からです」
和也は全てを知っていた……。
七星が遠くへ行った理由も何もかも。
でも俺の気持ちを考えて黙っていた。
和也の優しさ……。
「私は、先生に七星さんと会わせてあげたくあて、お墓の場所を教えました」
「そっか……」
速水のしたことも優しさなんだよな。
おかげで七星に会うことが出来たんだ。



