…………えっ?
子供?
ベビーカーには、速水に良く似た可愛い子供が乗っていた。
まだ1歳にはなってないくらいの小さな子供。
速水は、しゃがんで子供をあやす。
優しい笑顔で子供をあやす速水は母親の顔をしていた。
「可愛いな。女の子?男の子?」
俺も速水の隣にしゃがんで子供を見る。
「女の子です。この子のことが可愛くて可愛くて仕方ないです。私、この子のためなら死ねると思います。それくらい自分の子供は特別可愛いです」
「そうだな」
俺はそう言って、子供を見つめた。
自分の子供は可愛いよな。
特別な感情があるんだろう……。



